デブスの鎧で「貞操を守ってきた」ババアが語る、日米の貞操感の違い
アメリカ人の離婚率は、50%だという。
アメリカ人の結婚式の呼ばれると、
新郎、新婦の父母が8人いることも珍しくない。
これは、新婦の父母、義父母、新郎の父母、義父母がいるということだ。
仲のいい老夫婦がいて、
「何年たっても、仲のいい夫婦って、いいなぁ」
と思っていると、再婚同志の新婚夫婦だったりする。
アメリカは、本当に自由恋愛の国だ。
日本では、浮気などした有責側から、
離婚をできないようになっているが、
アメリカでは、有責だろうが、
相手が離婚を決意したらするしかない。
その代わり、日本のように紙を一枚出したら、
離婚が成立するような簡単ものではなく、
離婚を申請してから、成立するまで数カ月かかる。
「親権」「教育費」「財産分与」など、
ものすごい細かいリストがあって、
同意する必要があるからだ。
日本にいた頃は、
アメリカといえば「フリーセックス!」
アメリカ人は、日本人より性に奔放だと思っていた。
しかし、アメリカに住み、アメリカ人と接していると
アメリカ人は、確かに恋愛に自由な国ではあるが、
性に関して、日本よりずっと保守的だな、と感じる。
まず、アメリカには、キャバクラやホストクラブというような
異性がサービスしてくれるバーがない。
バーすらないのだから、ソープランドやランドリーパブもない。
せいぜい、ストリップがあるくらいだ。
もちろん、売春はあるのだろうが、隠れていて、
普通の人には、どこにあるのかわからない。
日本の大都会が、ありとあらゆる性サービスのネオンの洪水
で溢れているのとは、対照的である。
さらに、貞操感、というか、パートナーに対しての誠実さは、
日本人より強いのではないか、と思うようになった。
私が中国で働いていた頃、
日本人の男性社員のほとんどが、
日本本社から中国へ派遣された単身赴任者だった。
(ちなみに女性の大半は、現地採用者だった)
私の友達の一人は、そういう本社から派遣された日本人社員向けの、
高級マンションを扱っている会社で働いていた。
彼女が苦笑しながら
「部屋を貸した単身男性(もちろん妻子は日本にいる)の90%が、
すぐに中国人女性を愛人して、一緒に住みだす」
と話してくれた。
別の友達は、一流企業の部長の秘書をして、高給を取っていたが
「秘書といっても、仕事は、部長が中国に出張に来た時の
女性の手配」
と言って、転職したがっていた。
一流企業なので、それこそ中国各地に工場がある。
その部長には、それぞれの場所に、
それぞれの彼女がいるのだという。
「男性はね、ハーレムにあこがれているの。
そして、中国では、それが可能だから、みんなやるんだよね。」
とのことだった。
その頃の私たちは、みんな若い独身女性だった。
結婚に夢や憧れもあった。
でも否応なしに見せつけらる現実を見て、
「男性とは、そんなもの」
と諦め、悟っていった。
私も友達も
「男が浮気をするのは、仕方ない」
「家庭の平和を守ってもらい、妻にそのことを隠してくれれば、
それでいい」
という考えになっていった。
もちろん、理想を言えば
「妻だけを愛し、家族に忠誠心を持ってほしい」
と思っていたが、そんなものは、ファンタジー。
サンタクロースを信じるようなもの、と冷めていた。
そして、アメリカに来た。
多くのアメリカ女性たちが
「浮気は絶対に許さない!」
「浮気したら、別れる!」
と十代の頃の私が言っていたようなことを言うのを聞いて、
とても新鮮だった。
アメリカ人の離婚率が高いのは、貞操感がないからではなく、
より貞操感が強いからなのかもしれない。
現在の私の感想・・・
日本では、今は、男性より女性の浮気の方が多いだとか・・・
まぁ、デブスババアには、縁のない世界ですわな。
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コミュ障ババアがプライバシーを語る。本当に人が怖いの・・
昔、中国にいた頃、よくタクシーを利用した。
運転手さんに私が日本人だとわかると、
必ずこういう会話が起こった。
「お前、日本人か?」
「そうだよ」
「学生か?」
「そうだよ」
「それじゃぁ、学費はいくらだ?」
(いきなりー!)
「〇元くらいかな…」
「そりゃ、高い!」
「じゃあ、寮の家賃は?」
「お前のオヤジの収入は?」
「お前の実家の家賃は?」
永遠にお金の質問が続くのだ!
(お前に関係ねぇー!)
なんで、こんなプライバシー中のプライバシーの質問をされなくては、
ならないのだ。
「そういう質問は、失礼だから、やめてくれ!」
と言って、やっと、この質問地獄から解放されるが、
運転手さんには、なんで私が怒っているか、わからない。
アメリカに来てからも、中国系の人から、
やはりコレ系の質問をされる。
「家は借家か?持ち家か?」
「仕事はしていないのか?なぜだ?」
「旦那の給料でやっていけるのか?旦那は金持ちか?」
(うるさいー!)
(余計な・お・世・話!)
私はものすごい不愉快なのだが、彼らには、悪気はないのだ。
日本にいる時は、さすがに他人には、
プライベートなことを詮索されることはなかった。
が、しかーし
田舎のせいか、親戚の干渉には、辟易させられた。
いろいろ事情があって、ボロボロになって、
中国にある会社をやめて、日本に戻ってきた。
その後、すぐ祖父の法事があった。
その時に、何年もあっていなかった従姉に、
「なんで仕事をやめたの!やめるべきじゃなかったでしょ!」
「これから、どうするの? そんな年で!」
と法事そっちのけで、詰問された。
涙が出た。
天寿をまっとうした祖父の法事で、泣いているのは、私だけだった。
「なんで、関係ないあの人に、ここまで言われるの。」
「なんで、あの人は、私の心に土足で入ってくるの。」
と号泣している私に、母も姉も
「心配してくれているんじゃないの」
と私の方に問題があるように言われた。
従姉は、もしかしたら私の幸せを願って、
言ってくれたのかもしれない。
でも、私は、おもいきり不幸のどん底に突き落とされた。
こういうことは、田舎社会では、多い。
進学、結婚、就職・・・
「そりぁ、おかしい」
と頼んでもいないのに、誰かか口を出してくる。
親も親戚も私のために言ってくれるのだろう、と我慢していた。
アメリカに来て驚いたことは、
たとえ家族、親戚間でも、
絶対に相手のプライバシーに入らないことだ。
私の知り合いに30歳半ば、
大学を中退した後、
一度も仕事らしい仕事をしたことがない人がいた。
その人は、ずっと、長年一緒に暮らしている彼女の稼ぎで、
生活していた。
でもその人は、家族からそんな生活を責められることもなく、
彼の母親は
「私は、息子を誇りに思っている」
と言い切るのだ。
(お、おう・・・)
彼のお兄さんに聞いたことがある。
「なぜ、誰も彼に『働け』って言わないの?」
そうしたら、
「Micchieeは、アルコール依存症って知っているか?」
「知っているけど・・・」
「Micchieeは、アル中に『酒を飲むな』って言うか?」
それを聞いて、妙に納得してしまった。
納得
他人が、他人の人生を変えることなんてできない。
例え、親子であってもだ!
例え自分にとって不本意であっても、
家族がそう決めたのなら、受け入れるしかない。
他人の人生の責任なんて取れないのだから。
これこそが、自立しあった健全な関係なんだな、
って認識させられた。
他人はもちろん、身内であっても
個人の領域に入っていかない!
これって、本当に大事だと思う。
現在の私の感想・・・
アメリカでの、こうやって距離を保ってくれる人間関係は、
私のような人間には、有難かった。
そう、これから何があろうと、それは私の責任!
自業自得なのだ!
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アメリカで歯を治療するということ・・・それは、破産で悲惨で無残・・・YoYo
アメリカで生活することになって、
一番ショックだったのは、なんといっても
「医療費の高さ」だ!
とくに、歯医者!
私は、若い頃の自堕落がたたって、歯がものすごく悪い。
日本にいた頃も
自分の歯が悪い自覚はあったが、
それほど、コンプレックスをもっていなかった。
私ぐらい歯の悪い人は、五万といるから。
現に私とは正反対で、几帳面な性格をしていた
母と姉も非常に歯が悪かった。
歯医者も「お得意さま」と大事に扱ってくれるので、敷居が低かった。
余裕、余裕
しかしー、
アメリカに来て、周りに私ほど歯の悪い人が存在しないことに気が付いた。
みんな、ハリウッドスター並みの「美歯」(こういう言葉あるのか?)
義父は、歯の矯正医で、一度、
「歯をみせてごらん?」
と言われたことがある。
「イヤー!それだけはイヤ!」
「まだパンツの中身を見せるほうがマシー!」
と思った。(言ってはいない、ここ大事!)
パンツを脱いだところで、問題ないが、(ないのか!)
この歯を見せたら、
「今までどんな育ちをしてきたんだ!」
と自分のだらしない生きざまが、白日の下にさらされてしまうではないか!
始めて、アメリカの歯医者に行ったのは、学生の頃だった。
海外保険の加入していたが、これには、歯医者は含まれない。
「急病でないから」ということだろうか?
しかし、突然の歯痛は、拷問である。
この激痛を急病を言わず、何を急病と言うのか!
激しい歯痛は、いつも私をニワカ有神論者にする。
「今まで本当に悪うございました」
「神様、どうか、お許しください」
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・・」
祈る、謝る、祈る、謝る、・・・永遠にそれを繰り返す。
その時は、幸い、知り合いの中国人のおじさんが、
格安で応急処置をしてくれる、歯医者さんに連れて行ってくれた。
もし、保険なしで、ちゃんと治療しようとすると
1000ドル以上は、かかる。(10万円以上だぞ!)
歯の治療、一本10万!
日本で数千円で治療していたのに!
歯医者に行って、心臓を悪くして、帰ってきた・・・
確かに・・・
日本の歯医者さんは、
「ひとまず、治しておきました。また悪くなったら来てください」
という感じだが、
アメリカの歯医者さんは、
「悪いところは、徹底的に治しました。ご安心ください」
という感じだ。
また、日本の歯医者さんは、一本の歯を治すのに、
何回か通わなければならないが、
アメリカの歯医者さんは、2~3時間かけて、いっぺんに直してくれる。
それに加え、
アメリカの歯医者さんは、分業式で、
歯の根を取るなら、それ専門の歯医者にいかねばらない。
それだけ、根を取るほど、虫歯を悪化させてしまう人は、少ないのだろう。
私の夫も多くのアメリカ人同様、虫歯がない。
一度、私が歯の根の治療に行ったとき
根の部分をきれいにするための小さいブラシに異常に興味をもって、
「へぇ、こんな小さいものなんだ。すごい」
と一本、記念にもらって帰っていた
。
アメリカ人にとって、そこまで珍しいものなのか。
「歯」の問題は、私に精神的にも経済的にも、ものすごい圧迫を与えている。
結婚するときも悩んだ。
一生、アメリカの歯医者さんにお世話になっていかねばならない。
歯というものは、気をつけていても、年とともにガタがくるもの。
不治の病といってもいい。
保険に入っていたとしても、歯医者に行くたびに、
日本とは比べ物にならない、べらぼうなお金を要求させる。
すでに虫歯だらけで育ってしまった私には、
アメリカで幸福で暮らすことなど、不可能ではないのか。
一生、「歯医者への支払い」という、重い十字架を背負って、
生きていかねばならないのであろうか。
今日も「虫歯」の影におびえ、
アメリカの「医療費」という地獄の底なし沼に陥らないことを祈っている。
って、どんだけ~~~!
現在の私の感想・・・
地獄の底なし沼は、「医療費」だけでなかった。
私の人生そのものが地獄の底なし沼ですよ。
もう、現在進行形で、沈みまくっております。
ぶくぶくぶく・・・・
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片づけられない夫・・・人間を超越して、「神」となる!
私の夫は、いわゆる「片づけられない男」というやつである。
(現在の私…もうすぐ元夫になる…しつこいようだが)
「ゴミを(目の前にある)ゴミ箱に捨てる」
ということすら、できない。
(現在の私…結局20年間できなかった。)
殺してもいいですか?
そんな夫の独身時代の話である。
夫は、その当時も皿洗いなどやったことなどなく、
汚れものは、そのままシンクに置きっぱなしにしていた。
幸か、不幸か、そのシンクはとても深くて、
たくさんの使用済みの食器とゴミが積み重ねられたそうだ。
や、やめて・・・
そうこうしているうちに、当然カビがわいてくる。
そりぁもう、いろいろな色のカビが生えたという。
華やかな色合いで、それはもうお花畑のよう。
しかし、そのうち、カビ内での勢力争いが始まる。
強いカビは、弱いカビを食い荒らしていく。
阿鼻叫喚の地獄絵図。
華やかな色は、消えていき、
緑、青、黒、とどす暗い色に変わっていく。
このまま、黒っぽくなっていくのかと思ったら、
最終段階で、今まで見たこともない、なんともいえない不思議なカビが現れたそうだ。
それは、白くて、砂鉄のような、繊維のような、ものだった。
その繊維みたいなカビの角と角がくっつき、格子を作り、
その格子と格子が重なって、塔を作る。
塔はどんどん高くなり、ついには、シンクの上まで来たそうだ。
まるで、SFをみているようではないか!
みんなが共存していたお花畑に、突如、現れた侵略者。
世界は、暗い闇で覆われ、このまま滅ぶか、と思われたが、
突然変異によって、新種が現れる。
最終的には、その新種が、近未来の塔を建てていく。
高く高くそびえたつ塔が大写しされ、エンドロール。
夫は、そのだらしない性格から、
カビの世界を作り、破壊を起こさせ、そして、未知の再生まで導いたのだ。
神か!
他にも・・・
ある日、夫はイモを茹でた。
食べきれなかったイモは鍋の中に入れ、ガスレンジの上に置きっぱなしにした。
蓋はしたそうだが、なんせ安物の鍋、
ぴったりとは閉まらなかったそうだ。
夫はそのまま旅行にでかけた。
数日して、家に戻って、ドアを開けると、
家の中で、ショウジョウバエの砂嵐がおきていた。
「あ、これはゴミ箱から湧いてきたな」
とゴミを捨て、安心して、
今度は、友達の家に泊まりに行った。
さらに、数日して、家にもどると
砂嵐はさらにひどくなっていて、その砂嵐の向こうにある天井一面が、
まるでコショウをぶちまけたみたいに黒くなっていた。
「なんじゃ、こりゃ」
とよく見てみると、天井一面にショウジョウバエが張り付いていたのだ。
さすがの夫も、これには、怖くなり
大量の殺虫剤をまいて、友達の家に避難した。
緊急避難
数日だって、恐々、家に戻った。
今度は、床といい、机の上といい、一面がショウジョウバエの死骸で覆われていた。
その厚さは、5ミリぐらいはあったという。
よく見ると生き残ったショウジョウバエもいた。
でもそれらは、奇形だったそうだ。
ここで、やっと、夫は鍋に入ったままのイモに気づいて、捨てたそうだ。
気付くの、遅すぎるだろー!
夫曰く、これによって、殺虫剤によるショウジョウバエへのダメージを再認識したそうだ。
大虐殺・・・例え生き残っても、DNAが破壊されてしまう・・・
これは、まるで、近未来の最終戦争による、地球破壊と、人間達を見ているようではないか!
やっぱり、夫は「神」だったのだ!
現在の私の感想・・・
夫は私にとって、確かに「神」でした。
私を
拾う神
そして
捨てる神
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ハゲっていっているんじゃない!
ハゲしくなっていっているんだ!
ある日、壁からヘビが「こんにちは」 「クスリ」やっているでしょ?
私の夫は(現在の私から…もうすぐ「元」になりますが)
犬や猫を見ても、
特に「可愛い♡」と感じないらしい。
そんな彼が、ペットショップで一目惚れして、
衝動買いしてしまった動物がある。
それが「ヘビ」である。
それは「ラットスネーク」というもので、2mもあったという。
そのヘビは、名前の通り、ラット、つまりネズミを食べる。
しかも生きたまま!
彼は、当時、学生で
大家さんが住んでいる、古い一軒家の間借りしていた。
他にも数人の学生が住んでいたそうだ。
ある日、彼は、ヘビの檻を掃除していた。
その間、ヘビは適当に部屋の中を這っていたが、
そのうちに、壁をつたわり、天井まで登っていってしまった。
古い家だったので、天井には、裂け目があった。
ヘビは、その中にスルスルと入っていってしまい、
そのまま、出てこなくなってしまった。
でも、彼は、
「ラットスネークは『可愛い♡』し、毒もない」
「お腹がすいたら、自分で檻に戻ってくるだろう」
と思い、
そのまま旅行に出てしまった。
おいっ!
彼が旅行に出た後、
最初にその脱走したヘビを見たのは、同じく間借りをしていた日本人学生だった。
日本人学生は、すぐに、大家であるおばあさんのとろこに行き、
「壁からヘビが出てきた!」
と訴えた。
おばあさんは、驚愕した・・・
「まぁ、この子、ドラックをやっているのね!」
それから、数日して、おばあさんも
壁の裂け目から、顔をチロチロのぞかせる、ヘビを目撃した。
捕まえようとしても、ヘビはスルリと逃げてしまう。
おばあさんは、旅行に出ている彼の母親のところに電話した。
「ヘビが壁の中に隠れて、でてこないの。」
「そこで、子猫を呼ぶように、名前を呼んであげようと思う。」
「だから、ヘビの名前を教えてくれ。」
母親から連絡がきて、旅行中の彼は事情を知った。
彼は大笑いして、
「あのね、ヘビには、耳がないんだよ!」
こりゃ、びっくり!
悪戦苦闘した結果、
おばあさんは、なんとかヘビをボストンバックの中に、捕獲することに成功した。
そして、それをペットショップに持って行った。
そのペットショップは、夫がヘビを買った、ペットショップだった。
収まるところにおさまった、ということか。
彼は今、もう一度、ヘビを買いたいらしい。
私は、ヘビなんて、絶対にいや!
かわいくて、毛がフワフワしていて、温かい動物がいい。
そして、思い切り、モフモフしたい。
そうしたら、彼が
「じゃぁ、いいこと思いついた!」
「僕がヘビを飼う。Micchieeは、その餌となる、ラットを飼えばいいんだよ!」
と、言った。
ふざんけんなよ!
そう言われて、ある記事を思い出した。
ある動物園に青大将がいた。
名前は、「あおちゃん」
このあおちゃんが元気がなくなってしまったので、
大好物のハムスターを餌としてあげた。
もちろん、生きている。
そうしたら、なんと珍しいことに
あおちゃんは、そのハムスターを食べずに、
ふたりは、友達になってしまった。
今でも、その動物園に行けば、同じ檻の中で暮らす
「あおちゃん」と、その友達のハムスター「ごはん」に会える、という。
って、ハムスターの名前「ごはん」かよ!
「あおちゃん」といい、本当、まんま、だな!
現在のババアの感想・・・
結局、私たちは、「ヘビ」は飼いませんでした。
かわりに「ごきぶり」を飼いました。
勝手に住み込んだやつじゃなくて、(まぁ、それもいたが・・・)
ペットショップで飼ったんだよ!
選択肢が「へび」と「ゴキブリ」しかなかったんだよ!
「ゴキブリ」10匹・・・もう、子供を産むこと、産むこと。
私がその赤ちゃんをガムテープで捕まえて、天国へ送りました。
だって、一度に100近く、生まれるんだぞ。
どれだけの殺生をしてしまったことだろうか・・・
彼のせいで、私は地獄に落ち、
来世は、「ごきぶり」に生まれ変わることでしょう。
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ゲテモノ専だった私の王子様・・・だから、ババアも結婚できたのか!謎は全て解けた!
世の中には、赤ちゃんをみて
「かわいい♡」
となる人はたくさんいる。
犬や猫、小動物でも同じだ。
人々は、「かわいい」ものを見て、
胸が「キューン♡」となり、心が癒される。
かわいい・・・か?
夫は、(現在の私から…もうすぐ「元」になるが)
かわいいものを見ても、
あまり心が動かされないようだ。
「あ、猫いるね、だから?」
という反応なのだ。
こいつは、冷血漢なのか?
そんな夫が、あるものを見ると「胸キューン♡」となる。
それを見るたびに
「ねぇ、見てみて。かわいい♡」
と言ってくる。
そのあるものとは・・・なんと・・・カラスだ。
えっ、これカラス?
夫の携帯の画面は、カラスの絵だし、
「カラス」という日本語は早々に覚えて、
両親がアメリカに来た時など、
道端にたむろするカラスを見かけるたびに、いちいち指して、
「カラス、カラス」と
教えてくるのだ。
両親は、そのたびに
「あぁ、そうだね、カラスだね」
と夫に合わせていたが、内心、
だから、何なんだー!
興味ねー!
と思っていたと思う。
だって実際、カラスはそこら中にいて、残飯をあさっている。
町を汚くし、鳴き声もうるさい。
ただ、黒いだけで、見栄えもよくない。
それでも、夫は、レストラン行って、食べ残しがあると
「持って帰ってカラスにあげよう」
と必ず言う。
そうやって、カラスに食べ物を投げるが、
カラスという動物は、ちっともこっちに寄ってこない。
ハトやカモメだったら、素直に、喜んでやってくるのに、
疑り深いカラスは、こっちを試すような動きばかりしている。
人の行為を素直に受け取らない、そのひねくれた根性が
見た目以上に、さらにかわいくない。
恐々と近くによってくるハトの無垢な愛らしさと対照的に
遠くから虎視眈々とこちらの様子を伺っているカラスは、本当に憎たらしい。
これ、ハト・・・か?
そして、私たちが去ったかと思うと、
さぁーとハトを追い払い、食べ物を掠め取っていく。
なんて、卑しい奴らなんだ!
私のそんな気持ちとは裏腹に、
夫はそんなカラスを愛おしいそうに見つめて
「カラスは、本当に頭がいいなぁ」
と感心している。
もう、惚れこんでいる・・・不思議だ!
ある日、夫が段ボール箱を抱えて帰ってきた。
中には、ケガをしたカラスが入っていた。
「アニマルシェルターに連れて行かなくちゃ!」
という夫。
え、カラスを?
そりぁ、かわいそうだけど、アニマルシェルターの人だって、迷惑だろう…
しかし、そうも言えず、車でアニマルシェルターに向かう私たち。
ふと、夫を見ると運転しながら、ボロボロ泣いている。
「えぇ、どうしたの?何かあったの?」
「だ、だって、カラスがかわいそうなんだもん。」
げっ、まじかー!
私は、夫を「なんて優しい人なんだ」とは全く思わず、
「すげぇ、変わってんな」
「こいつやべえ奴なんじゃないの」
と感じていた。
私は冷たい人間なのだろうか?
こんな夫が愛してペットにしていたのが「へび」だ。
「へび」の話は、次回に。
これは・・・ツチノコじゃん!
夫が「へび」以上にこよなく愛したペットがもうひとつある。
それは、10年以上も飼っていた・・・
なんと・・・ゴキブリだ!
これは・・・うんゴキブリだ!
彼が初めて、そのゴキブリ会ったとき、8センチ!もあったという。
彼は、感動して、ひとめぼれしてしまった。
そして、そのまま飼うことにした。
ゴキブリは、へびと違い、檻を掃除する必要もなく、
餌をわざわざ買うこともない。
ただ、食べ残しをあげて、放っておけばいいのだ。
ものぐさな夫が飼うには、ぴったりの動物だった。
そして、そのまま10年も一緒にいることになったという。
いやぁ、ゴキブリって、10年も生きるものなんだ・・・
ちなみにそのゴキブリは10年間、8センチのまま大きくならなかったそうだ。
夫といると本当に
「あなたの知らない世界」
をいろいろと味あわせてもらえるよ。
夫の胸を「キュン」とさせるもの・・・
- からす
- へび
- ごきぶり
そして・・・私?
そうか、そういうことだったのか!
謎は全て解けた!
現在の私の感想・・・
ゲテモノ専の夫は、
「ゲテモノ中のゲテモノ」である私を
20年飼いました。
なんと、ゴキブリの倍!
しかし、
「ゲテモノ専中のゲテモノ専」の夫でも、
私を一生飼うことは、無理だったか・・・
恐るべし!ゲテモノ!
喪女を煮詰めて、三十ウン年!王子が現れた?
「その日は、どのようにやってくるのだろうか?」
女の子だったら、誰でも
運命の王子様と結ばれる日を、夢見ていると思う。
デブスの私だって、そうだった。
結婚した女性たちが言う
「初めて会ったときに『この人だ!』ってわかったの!」
とか
「赤い糸って、本当にあるのよね。」
(目、ウルウル)
というのを聞いて、
自分にもそんなことがいつか起きることを想像しては、興奮していた。
小学校のころ、「エンジェル様」という遊びが流行った。
これは、「コックリさん」と全く同じものなのだが、
そこは子供、
「きつね」なら呪われるが「エンジェル」なら安全だという理屈で、
毎日やっていた。
いつも「エンジェル様」をやるメンバーに、
小柄でお雛様のような「夕子さん」という子がいた。
その子は、色白で、すべてが小作りで、いつも長い髪をおさげにしていた。
色黒で、大作りで、お母さんによって、いつも「ワカメちゃんカット」にされ
ていた、私とは対称的だった。
それだけ違っていても、いつも気になることは同じ。
そう、クラスの男の子。
「ヨシキ君は、誰が好きですか?」
「コウジ君は、誰が好きですか?」
クラスで、ハンサムで運動ができる、人気がある男子のことを聞いてみる。
すると、いつも答えは同じ。
「夕子」
「ショウタ君は誰が好きですか?」
「トモキ君は誰が好きですか?」
今度は中堅どころの男子のことを聞いてみる。
やはり、答えは、
「夕子」
こうなったら、乱暴で不潔なクラスの嫌われ者をことを聞いてみる。
「ゴロウ君は誰が好きですか?」
「Micchiee」
まじかー!そうくるか!夕子ー!
じゃなくて、「エンジェル様」
他にもいろいろ聞いた。
「先生のお気に入りの生徒は誰ですか?」
「クラスの女子の中で一番かわいいのは誰ですか?」
「頭がいいのは?」
「モテるのは?」
答えは、すべて、
「夕子」
夕子のやろう、自分で動かしているだろー!
とは思ったが、言えなかった。
夕子、もとい「エンジェル様」に言われるまでもなく、
自分が、男子からも、先生からも人気がないのを自覚していた。
小学生にして、自分のランクをというものが、最下層なのをわかっていた。
ただ、改めて
夕子、じゃなくて「エンジェル様」に
ダメ押しされるのが、苦しかった。
そこで、辛い現実のことでなく、明るい(かもしれない)未来のことを聞いた。
「Micchieeは、将来、結婚できますか?」
「はい」
おっと、優しいところあるじゃないが、夕子!じゃなくて「エンジェル様」
「それは、誰ですか?」
「埼玉県に住む田中某(名前失念)」
そうか、私、結婚できるんだ~
このお告げ?は、長~い、暗~い、モテナイ子の「救い」だった。
高校生になった。
さすがに「エンジェル様」のお告げ?なんか信じていない。
雑誌の「嫁かず後家シリーズ」を
目を皿のようにして、読むようになっていた。
現実の厳しさと戦いながら、
「今は醜いアヒルの子でも、いつか白馬に乗った王子様がやって来て、私は
白鳥になるの!」
と「醜いアヒルの子」と「かえる王子」の話を足して、二つに割ったようなこ
とを、夢見ていた。
しかし、現実は、どこまでも氷で閉ざされた極寒の地。
「このデブでブスな私を『好き』って言ってくれる人こそが、本当の愛の持
ち主なのよ!私は、その人を一生大事にするわ!」
と絶叫したかと思うと、
すぐに回りの友達に
「ねぇ、私って、そんなに魅力ないかな?」
と愚痴る。
「そんなことないよ・・・」
と彼女らに無理やり言わせる。
本当、友達は、
このデブス!うぜー!
とどのくらい思っていたことだろう。
「本当に、ごめんね」
ここで謝っておきます。
と、前置きが長くなったが、
永久凍土が融ける時がきた。
2000年、私はプロポーズされたのだ。
それは「埼玉県の田中某」では、なかった。
青い目をした金髪の美しい青年だった。
うっそ~~~!
と思うだろうが、本当である。
私が生まれた時に取り上げた医者が藪医者で、
「へその緒」と共に、「運命の赤い糸」も切ってしまったのだ、
と「恋人」とか「結婚」とか、あきらめていた。
いや~、生きていてよかった。
ちなみに、
「初めて、会ったときに、ビビビッ…」
というのは、ありませんでした。
もしかしたら、運命の人は、まだ他にいるのかも!
現在の私の感想・・・
あの時の美青年は、もういません。
時間って、残酷だね。
そして、あの時の「フィオナ姫」(シュレック)
は、「ジャバ・ザ・ハット」に進化しました。
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