引きこもり20年、もうすぐホームレス    in アメリカ

日本の大氷河期から逃れ、逃れて、三十路過ぎにアメリカにたどり着く。結婚できたらいいが、それから引きこもり20年!とうとう格安借家からも立ち退き迫られ、夫にも離婚を言い渡され、ホームレスになる日が、秒読みに・・・そんな中、昔書いたエッセイとイラストを見つけ、ブログに残しすことにした。

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コミュ障にとって、拷問なの、美容院は。爆発頭と呼ばないで。

髪がすごいことになっている。

 

私の髪は・・・

  • 量が多く、
  • 硬く、
  • 癖がものすごい。

そして、最近では、白髪が大発生!

 

落ち武者を通りこして、山姥の領域に達している。

 

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子供の頃から、自分の髪が嫌いだった。

 

小学校の頃は、恐怖の「お母さん床屋」

 

「あれー、右の方が長いなぁ。」

 

「今度が左の方が長くなっちゃったぁ。」

 

と言いながら、絶望の「ワカメちゃんカット」にされるのだ。

 

うなじは、カミソリで、剃る。

 

もう、じょりじょり・・・

 

「ホモ田ホモ男」のあごのような、うなじをした女の子。

 

う~寒気がする!

 

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中学校の頃は、

 

「男子は坊主、女子は肩まで」

 

という校則だった。

 

 

いったい、戦後何年たっていると思っているんだよ!

 

 

私は、上記のような髪質なので、

 

そのころ、一般的だった「段カット」にすると

 

もう、広がる、広がる。

 

まるで、ボンバーマンのよう。

 

感じやすいお年頃なのに、

 

「顔でか」

 

「ヘルメット」

 

などと呼ばれて、過ごさねばならなかった。

 

 

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 大学時代に、たったの一回だけ

 

合コンであった、男の子に

 

「顔が小さいね」

 

と言われ、それはアルマゲドン級の感動だった。

 

 

私は、所謂、「梅宮辰夫」系の顔。

 

顔のパーツが中央に寄っていて、

 

サイドが広大なのである。

 

そのエラの面積の広いこと、広いこと。

 

サハラ砂漠のようである。(行ったことないけど)

 

そんな顔に大量の髪がうねりをあげている、

 

そんなメドゥーサ辰夫なのに、「顔が小さい」とは。

 

 

彼は、酔っていただろうが、

 

今だに、その時の嬉しさを胸に抱いている、けなげな私なのである。

 

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成人してからは、ロングにしている。

 

それは,

 

  • 広大なエラを隠すため、
  • ヘルメットにならないため、
  • そして、美容院が大嫌い!なためである。

 

学生時代、お金がないため

 

「カットデー(千円)」

 

みたいなのを、よく利用した。

 

切るのも乾かすのも、人一倍時間がかかる私の髪は、

 

本当に嫌がられた。

 

後ろでため息をつかれたり・・・

 

舌打ちをされたり・・・

 

そりぁ、千円で、こんな原始人みたいな髪を切るなんて、

 

やってられないよな・・・ごめんね。

 

 

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「こんな感じにしてください」

 

と雑誌を見せたのに、出来上がりは、全然違う。

 

「お客さんとモデルは、髪質が違うから」

 

(まぁ、違うのは、髪質だけじゃないけどね)

 

美容師の心が読める私。

 

こうやって、「常盤貴子ヘア」を望んだ、ジャイ子の出来上がり。

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しかし、ジャイ子でもよい。(よいのか?)

 

私が一番嫌いなのは、

 

美容師との会話だ!

 

 

自分の大学にコンプレックスを持っていた私。

 

「どこの大学?」

 

と聞かれるのが嫌だった。

 

「〇〇〇大学」って答えても

 

 

・・・知らねー! ってなるから。

 

 

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いつもの、美容室での会話

 

「学生さん?」

 

「・・・ハイ」

 

「大学生?」

 

「・・・ハイ」

 

「東京なの?」

 

「・・・ハイ」

 

「東京のどこ?」

 

「・・・大宮」

 

 

・・・埼玉やんけー!

 

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こんなんで、美容院が大嫌いな私。

 

ある時、見かねた母が、一緒に美容院に来てくれた。

 

私が美容師さんの前に座ったとたん、

 

 

「この子、美容師さんとの会話が苦手なんだって。」

 

「だから、あまり話かけないであげてね♡」

 

 

母ちゃん、ど直球!

 

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もう、人生で最高に気まずい、ヘアカットになった。

 

 

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アメリカに来てからも、

 

「あー量が多い。本当に多い。」

 

とうんざりを超えて、困惑させてしまった。

 

日頃扱っているサラサラ髪と違いすぎたのだろう。

 

だから、アジア人の経営している美容院に行くようにしている。

 

まだ、慣れているだろうから。

 

あ~~、それにしても、美容師と密着する、

 

あの空間が嫌なんだよな~

 

 

どんどん、髪が増長していく・・・

 

あ、あれ、今消えているテレビに貞子が!!!!

 

って私だった。

 

イヤ、笑えないから。

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現在の私の感想・・・

 

今も美容院きらい。

 

年に一回くらいしか行かない。

 

しかも、15分で切ってくれる、超テキトーにやってくれる所。

 

鏡の中は、いつもホラー。

 

「泣ぐ子は、いねーか」って、言いたくなる。

 

(「なまはげ」みたいって、ことね・・・説明ダサ)

 

 


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