アメリカで歯を治療するということ・・・それは、破産で悲惨で無残・・・YoYo
アメリカで生活することになって、
一番ショックだったのは、なんといっても
「医療費の高さ」だ!
とくに、歯医者!
私は、若い頃の自堕落がたたって、歯がものすごく悪い。
日本にいた頃も
自分の歯が悪い自覚はあったが、
それほど、コンプレックスをもっていなかった。
私ぐらい歯の悪い人は、五万といるから。
現に私とは正反対で、几帳面な性格をしていた
母と姉も非常に歯が悪かった。
歯医者も「お得意さま」と大事に扱ってくれるので、敷居が低かった。
余裕、余裕
しかしー、
アメリカに来て、周りに私ほど歯の悪い人が存在しないことに気が付いた。
みんな、ハリウッドスター並みの「美歯」(こういう言葉あるのか?)
義父は、歯の矯正医で、一度、
「歯をみせてごらん?」
と言われたことがある。
「イヤー!それだけはイヤ!」
「まだパンツの中身を見せるほうがマシー!」
と思った。(言ってはいない、ここ大事!)
パンツを脱いだところで、問題ないが、(ないのか!)
この歯を見せたら、
「今までどんな育ちをしてきたんだ!」
と自分のだらしない生きざまが、白日の下にさらされてしまうではないか!
始めて、アメリカの歯医者に行ったのは、学生の頃だった。
海外保険の加入していたが、これには、歯医者は含まれない。
「急病でないから」ということだろうか?
しかし、突然の歯痛は、拷問である。
この激痛を急病を言わず、何を急病と言うのか!
激しい歯痛は、いつも私をニワカ有神論者にする。
「今まで本当に悪うございました」
「神様、どうか、お許しください」
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・・」
祈る、謝る、祈る、謝る、・・・永遠にそれを繰り返す。
その時は、幸い、知り合いの中国人のおじさんが、
格安で応急処置をしてくれる、歯医者さんに連れて行ってくれた。
もし、保険なしで、ちゃんと治療しようとすると
1000ドル以上は、かかる。(10万円以上だぞ!)
歯の治療、一本10万!
日本で数千円で治療していたのに!
歯医者に行って、心臓を悪くして、帰ってきた・・・
確かに・・・
日本の歯医者さんは、
「ひとまず、治しておきました。また悪くなったら来てください」
という感じだが、
アメリカの歯医者さんは、
「悪いところは、徹底的に治しました。ご安心ください」
という感じだ。
また、日本の歯医者さんは、一本の歯を治すのに、
何回か通わなければならないが、
アメリカの歯医者さんは、2~3時間かけて、いっぺんに直してくれる。
それに加え、
アメリカの歯医者さんは、分業式で、
歯の根を取るなら、それ専門の歯医者にいかねばらない。
それだけ、根を取るほど、虫歯を悪化させてしまう人は、少ないのだろう。
私の夫も多くのアメリカ人同様、虫歯がない。
一度、私が歯の根の治療に行ったとき
根の部分をきれいにするための小さいブラシに異常に興味をもって、
「へぇ、こんな小さいものなんだ。すごい」
と一本、記念にもらって帰っていた
。
アメリカ人にとって、そこまで珍しいものなのか。
「歯」の問題は、私に精神的にも経済的にも、ものすごい圧迫を与えている。
結婚するときも悩んだ。
一生、アメリカの歯医者さんにお世話になっていかねばならない。
歯というものは、気をつけていても、年とともにガタがくるもの。
不治の病といってもいい。
保険に入っていたとしても、歯医者に行くたびに、
日本とは比べ物にならない、べらぼうなお金を要求させる。
すでに虫歯だらけで育ってしまった私には、
アメリカで幸福で暮らすことなど、不可能ではないのか。
一生、「歯医者への支払い」という、重い十字架を背負って、
生きていかねばならないのであろうか。
今日も「虫歯」の影におびえ、
アメリカの「医療費」という地獄の底なし沼に陥らないことを祈っている。
って、どんだけ~~~!
現在の私の感想・・・
地獄の底なし沼は、「医療費」だけでなかった。
私の人生そのものが地獄の底なし沼ですよ。
もう、現在進行形で、沈みまくっております。
ぶくぶくぶく・・・・
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