引きこもり20年、もうすぐホームレス    in アメリカ

日本の大氷河期から逃れ、逃れて、三十路過ぎにアメリカにたどり着く。結婚できたらいいが、それから引きこもり20年!とうとう格安借家からも立ち退き迫られ、夫にも離婚を言い渡され、ホームレスになる日が、秒読みに・・・そんな中、昔書いたエッセイとイラストを見つけ、ブログに残しすことにした。

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ゲテモノ専だった私の王子様・・・だから、ババアも結婚できたのか!謎は全て解けた!

世の中には、赤ちゃんをみて

 

「かわいい♡」

 

となる人はたくさんいる。

 

犬や猫、小動物でも同じだ。

 

人々は、「かわいい」ものを見て、

 

胸が「キューン♡」となり、心が癒される。

 

 

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     かわいい・・・か?

 

 

夫は、(現在の私から…もうすぐ「元」になるが)

 

かわいいものを見ても、

 

あまり心が動かされないようだ。

 

「あ、猫いるね、だから?」

 

という反応なのだ。

 

こいつは、冷血漢なのか?

 

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そんな夫が、あるものを見ると「胸キューン♡」となる。

 

それを見るたびに

 

「ねぇ、見てみて。かわいい♡

 

と言ってくる。

 

そのあるものとは・・・なんと・・・カラスだ。

    f:id:Micchiee:20190804141854j:plainえっ、これカラス?

 

夫の携帯の画面は、カラスの絵だし、

 

「カラス」という日本語は早々に覚えて、

 

両親がアメリカに来た時など、

 

道端にたむろするカラスを見かけるたびに、いちいち指して、

 

「カラス、カラス」

 

教えてくるのだ。

 

両親は、そのたびに

 

「あぁ、そうだね、カラスだね」

 

と夫に合わせていたが、内心、

 

だから、何なんだー!

 

興味ねー!

 

と思っていたと思う。

 

だって実際、カラスはそこら中にいて、残飯をあさっている。

 

町を汚くし、鳴き声もうるさい。

 

ただ、黒いだけで、見栄えもよくない。

 

 

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それでも、夫は、レストラン行って、食べ残しがあると

 

「持って帰ってカラスにあげよう」

 

と必ず言う。

 

 

そうやって、カラスに食べ物を投げるが、

 

カラスという動物は、ちっともこっちに寄ってこない。

 

 

ハトやカモメだったら、素直に、喜んでやってくるのに、

 

疑り深いカラスは、こっちを試すような動きばかりしている。

 

人の行為を素直に受け取らない、そのひねくれた根性

 

見た目以上に、さらにかわいくない。

 

恐々と近くによってくるハトの無垢な愛らしさと対照的に

 

遠くから虎視眈々とこちらの様子を伺っているカラスは、本当に憎たらしい

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 f:id:Micchiee:20190801095136j:plainこれ、ハト・・・か?

 

そして、私たちが去ったかと思うと、

 

さぁーとハトを追い払い、食べ物を掠め取っていく。

 

なんて、卑しい奴らなんだ!

 

 

私のそんな気持ちとは裏腹に、

 

夫はそんなカラスを愛おしいそうに見つめて

 

「カラスは、本当に頭がいいなぁ」

 

と感心している。

 

もう、惚れこんでいる・・・不思議だ!

 

 

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ある日、夫が段ボール箱を抱えて帰ってきた。

 

中には、ケガをしたカラスが入っていた

 

「アニマルシェルターに連れて行かなくちゃ!」

 

という夫。

 

え、カラスを?

 

 

そりぁ、かわいそうだけど、アニマルシェルターの人だって、迷惑だろう…

 

しかし、そうも言えず、車でアニマルシェルターに向かう私たち。

 

 

ふと、夫を見ると運転しながら、ボロボロ泣いている。

 

「えぇ、どうしたの?何かあったの?」

 

「だ、だって、カラスがかわいそうなんだもん。」

 

げっ、まじかー!

 

 

私は、夫を「なんて優しい人なんだ」とは全く思わず、

 

「すげぇ、変わってんな」

 

「こいつやべえ奴なんじゃないの」

 

と感じていた。

 

私は冷たい人間なのだろうか?

 

 

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こんな夫が愛してペットにしていたのが「へび」だ。

 

「へび」の話は、次回に。

    f:id:Micchiee:20190805043605p:plainこれは・・・ツチノコじゃん!

micchiee.hatenablog.com


 夫が「へび」以上にこよなく愛したペットがもうひとつある。

 

それは、10年以上も飼っていた・・・

 

なんと・・・ゴキブリだ!

f:id:Micchiee:20190804144215j:plainこれは・・・うんゴキブリだ!

 

 

彼が初めて、そのゴキブリ会ったとき、8センチ!もあったという。

 

彼は、感動して、ひとめぼれしてしまった。

 

そして、そのまま飼うことにした。

 

 

ゴキブリは、へびと違い、檻を掃除する必要もなく、

 

餌をわざわざ買うこともない。

 

ただ、食べ残しをあげて、放っておけばいいのだ。

 

ものぐさな夫が飼うには、ぴったりの動物だった。

 

 

そして、そのまま10も一緒にいることになったという。

 

いやぁ、ゴキブリって、10年も生きるものなんだ・・・

 

ちなみにそのゴキブリは10年間、8センチのまま大きくならなかったそうだ。

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夫といると本当に

 

「あなたの知らない世界」

 

をいろいろと味あわせてもらえるよ。

 

 

夫の胸を「キュン」とさせるもの・・・

  • からす
  • へび
  • ごきぶり

 

そして・・・私?

 

そうか、そういうことだったのか!

 

謎は全て解けた!

 

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現在の私の感想・・・

 

ゲテモノ専の夫は、

 

「ゲテモノ中のゲテモノ」である私を

 

20飼いました。

 

なんと、ゴキブリの倍!

 

しかし、

 

「ゲテモノ専中のゲテモノ専」の夫でも、

 

私を一生飼うことは、無理だったか・・・

 

恐るべし!ゲテモノ!

 


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