ある日、壁からヘビが「こんにちは」 「クスリ」やっているでしょ?
私の夫は(現在の私から…もうすぐ「元」になりますが)
犬や猫を見ても、
特に「可愛い♡」と感じないらしい。
そんな彼が、ペットショップで一目惚れして、
衝動買いしてしまった動物がある。
それが「ヘビ」である。
それは「ラットスネーク」というもので、2mもあったという。
そのヘビは、名前の通り、ラット、つまりネズミを食べる。
しかも生きたまま!
彼は、当時、学生で
大家さんが住んでいる、古い一軒家の間借りしていた。
他にも数人の学生が住んでいたそうだ。
ある日、彼は、ヘビの檻を掃除していた。
その間、ヘビは適当に部屋の中を這っていたが、
そのうちに、壁をつたわり、天井まで登っていってしまった。
古い家だったので、天井には、裂け目があった。
ヘビは、その中にスルスルと入っていってしまい、
そのまま、出てこなくなってしまった。
でも、彼は、
「ラットスネークは『可愛い♡』し、毒もない」
「お腹がすいたら、自分で檻に戻ってくるだろう」
と思い、
そのまま旅行に出てしまった。
おいっ!
彼が旅行に出た後、
最初にその脱走したヘビを見たのは、同じく間借りをしていた日本人学生だった。
日本人学生は、すぐに、大家であるおばあさんのとろこに行き、
「壁からヘビが出てきた!」
と訴えた。
おばあさんは、驚愕した・・・
「まぁ、この子、ドラックをやっているのね!」
それから、数日して、おばあさんも
壁の裂け目から、顔をチロチロのぞかせる、ヘビを目撃した。
捕まえようとしても、ヘビはスルリと逃げてしまう。
おばあさんは、旅行に出ている彼の母親のところに電話した。
「ヘビが壁の中に隠れて、でてこないの。」
「そこで、子猫を呼ぶように、名前を呼んであげようと思う。」
「だから、ヘビの名前を教えてくれ。」
母親から連絡がきて、旅行中の彼は事情を知った。
彼は大笑いして、
「あのね、ヘビには、耳がないんだよ!」
こりゃ、びっくり!
悪戦苦闘した結果、
おばあさんは、なんとかヘビをボストンバックの中に、捕獲することに成功した。
そして、それをペットショップに持って行った。
そのペットショップは、夫がヘビを買った、ペットショップだった。
収まるところにおさまった、ということか。
彼は今、もう一度、ヘビを買いたいらしい。
私は、ヘビなんて、絶対にいや!
かわいくて、毛がフワフワしていて、温かい動物がいい。
そして、思い切り、モフモフしたい。
そうしたら、彼が
「じゃぁ、いいこと思いついた!」
「僕がヘビを飼う。Micchieeは、その餌となる、ラットを飼えばいいんだよ!」
と、言った。
ふざんけんなよ!
そう言われて、ある記事を思い出した。
ある動物園に青大将がいた。
名前は、「あおちゃん」
このあおちゃんが元気がなくなってしまったので、
大好物のハムスターを餌としてあげた。
もちろん、生きている。
そうしたら、なんと珍しいことに
あおちゃんは、そのハムスターを食べずに、
ふたりは、友達になってしまった。
今でも、その動物園に行けば、同じ檻の中で暮らす
「あおちゃん」と、その友達のハムスター「ごはん」に会える、という。
って、ハムスターの名前「ごはん」かよ!
「あおちゃん」といい、本当、まんま、だな!
現在のババアの感想・・・
結局、私たちは、「ヘビ」は飼いませんでした。
かわりに「ごきぶり」を飼いました。
勝手に住み込んだやつじゃなくて、(まぁ、それもいたが・・・)
ペットショップで飼ったんだよ!
選択肢が「へび」と「ゴキブリ」しかなかったんだよ!
「ゴキブリ」10匹・・・もう、子供を産むこと、産むこと。
私がその赤ちゃんをガムテープで捕まえて、天国へ送りました。
だって、一度に100近く、生まれるんだぞ。
どれだけの殺生をしてしまったことだろうか・・・
彼のせいで、私は地獄に落ち、
来世は、「ごきぶり」に生まれ変わることでしょう。
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