引きこもり20年、もうすぐホームレス    in アメリカ

日本の大氷河期から逃れ、逃れて、三十路過ぎにアメリカにたどり着く。結婚できたらいいが、それから引きこもり20年!とうとう格安借家からも立ち退き迫られ、夫にも離婚を言い渡され、ホームレスになる日が、秒読みに・・・そんな中、昔書いたエッセイとイラストを見つけ、ブログに残しすことにした。

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ババアにもあった、うら若き時代の恥ずかしい話(っていうか恥だけの人生だけど)

 アメリカに来たばかりの頃、小さい語学学校に通っていた。

 

ある日、「恥ずかしい話」を披露し合おう、ということになった。

 

実は、私には、思い出すと叫ばずにはいられない「恥ずかしい話」がある。

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私の実家は、自営業をしていて、繁忙期には、住み込みで、アルバイトの大学生を雇っていた。

 

その年は、3人の19歳!の男の子たちが我が家で働いてくれた。

 

我が家も201816の年頃の姉妹で、(私は3番目)

 

自営業を手伝っていた。

 

繁忙期なので、休みなどなく、毎日朝2時から起きるような激務の中、

 

若い私たちは、だんだん仲良くなっていった。

 

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ある日、一日だけ、休みをとることができた。

 

そこで、みんなで、近くの観光地に遊びに行った。

 

 

三人の中の一人の男の子が、妙に私の写真を撮りたがった。

 

どうやら、私に気があるらしい・・・?

 

 

そういう経験が皆無の私は、テンションがあがってしまい、

 

思いっきりぶりっ子をし始めた。

 

ぬいぐるみなど、かわいいものを見つけると

 

「きゃぁ、かわいい~」

 

と、高い声を出し、

 

ぶきっちょな上目遣いをしてみせたりした。

 

「私、かわいいものが大好きなの~」

 

バカでっかいワニのぬいぐるみを抱きしめた。

 

 

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     ブスがうざ~

 

 

そうやって、一日を過ごし、さぁ、帰ろう、という時に、

 

私に気がある(と思われる)男の子がいない。

 

しばらくすると、彼は、私が抱きしめていた、

 

バカでっかいワニのぬいぐるみを抱えてやってきた。

 

そして、ぶっきらぼうに、そのぬいぐるみを私に放り投げ、

 

そのまま何も言わず、車に乗り込んでしまった。

 

 

他のみんなは、たちまち、冷やかしだした。

 

私は、体をくねくねさせながら、

 

「この子の名前、何がいいかな~」

 

甘えた声をだした。

 

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       ワニ
 

 

その日の夜、みんなで花火をした。

 

次から次へと色や形を変えていく、花火を見ながら、私は、人生で初めて

 

「甘酸っぱい」という感覚を感じていた。

 

その頃、テレビでやっていた「男女7人物語」のひとりになったような気分だった。

 

見かけは「今くるよ」なのに、心に中では「大竹しのぶ」になっていた。

 

 

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そのうちあんなにあった花火がなくなって、線香花火だけが残った。

 

皆で、線香花火を一つずつ持って、輪を作り、かかんだ。

 

線香花火が小さくチカチカ光りだした。

 

本当に静かだった。

 

誰も何も話さず、ただ、線香花火の光を見ていた。

 

みんな、この瞬間、静かさ、若さ、を感じていた。

 

その時、

 

 

ぷ~~~~~~

 

 

私のおならが、静寂を、青春を、すべてを崩した。

 

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その後は、みんな、大爆笑!

 

私は、狂ったように叫び、家の中に駆け込んだ。

 

泣いてわめいてる私を、みんな

 

「ジャスミンの香がしたよ」

 

「天皇陛下だって、おならはするんだよ」

 

などと、慰めて?くれた。

 

いや、傷をひろげてくれた。

 

もう、人生・・・終わった。

 

恋?・・・そんなもん、もちろん飛び散った。

 

その後、買ってもらったバカでかいワニのぬいぐるみは、

 

「屁っくん」と名付けられた。

 

 

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先生の話してくれた「恥ずかしい話」は、こんなもんじゃなかった。

 

先生が高校生の時の話だ。

 

その時、ジーンズに穴を開けて穿く、というのが流行っていた。

 

 

先生は、洗濯が嫌いで、ある日とうとう、きれいが下着がなくなってしまい、

 

仕方なく、下着をつけず、ジーンズを穿いて、学校に行った。

 

 

その日の授業は、「ウーマンリブ」についてのディベートで、

 

男女別れて、向き合って座り、意見をぶつけ合った。

 

先生も時々、立ち上がるほど積極的に参加して、白熱した議論をしあったそうだ。

 

 

それから、家に帰ってきて、ジーンズを見たら、

 

なんと股に大きな穴が開いていた!

 

ジーンズには、穴がいっぱいあったので、朝は見落としてしまったらしい。

 

 

さすが、アメリカ女性!

 

「ウーマンリブ」を身の持って表現した!

 

ということか?

 

議論も白熱するわな。

 

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現在の自分の感想・・・

 

「男女7人物語」だってー!

 

もう、古典の世界でしょう。

 

「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」でしょー

 

ってなんのこっちゃ。

 

 


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