引きこもり20年、もうすぐホームレス    in アメリカ

日本の大氷河期から逃れ、逃れて、三十路過ぎにアメリカにたどり着く。結婚できたらいいが、それから引きこもり20年!とうとう格安借家からも立ち退き迫られ、夫にも離婚を言い渡され、ホームレスになる日が、秒読みに・・・そんな中、昔書いたエッセイとイラストを見つけ、ブログに残しすことにした。

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ババア、外国人から熱烈に告白される⁉

私のアメリカ生活が始まった。

 

ホストファミリーには、5人もの子供がいて、

 

私の相手をしているヒマはない。

 

また、私は英語が悔しいほどに話せない。

 

こんな私の慰めは、ハウスメイトの韓国学生キュワンだった。

 

キュワンは、私のめちゃくちゃな英語を理解しようとしてくれ、

 

また私も彼女の英語ならわかった。

 

キュワンは私より年下だったが、まるで保護者のようにめんどうをみてくれ、

 

毎日のようにおしゃべりをした

 

彼女の存在はまさに砂漠の中のオアシスだった。

 

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ある日、彼女の誕生会が仲間で開かれるということで、

 

キュワンは私を連れて行ってくれた。

 

そこにはキュワンの友人である十数人の韓国人がいた。

 

彼らは一様に親切だった。

 

皆、韓国語で話しているのだが、お酒がはいってワイワイしだすと、

 

言っていることがわかってくるから不思議だ。

 

それにしても酒というのは、人と人との隙間を埋める魔法の液体だ。

 

そして「イッキ」は両国の友愛を生む

 

 

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その誕生日会から数日後、キュワン

 

「一緒に買い物に行こう。この間、誕生日に来ていた男の子も来るよ」

 

と言った。

 

今思うとなんとなく不自然な誘い方だった。

 

ダウンタウンで彼と待ち合わせした。

 

すると彼の手には一本の深紅のバラが…。

 

それを私に差し出してくる。

 

???だったが、くれるモノは何でも有難くもらう質なのでもらった。

 

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       豚に真珠

 

 

スターバックスでコーヒーを飲み始めると、彼は

 

「自分はあれからあなたのことばかり考えている」

 

熱烈に告白してきた。

 

 

マジかー!

 

 

あまりのストレートさに

 

(まぁ、歪曲に言われても、私の英語力では理解できんだろうが)

 

金縛りになってしまった。

 

「好き」って、誕生日で数時間、顔を合わせただけじゃん!

 

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数時間後、キュワンと家に帰ってきたら、電話が鳴った。

 

出てみると彼だった

 

今別れてきたばっかりなのに

 

I miss you

 

というではないか!

 

どひゃ~!

 

 

その後、彼から一生涯忘れられない手紙をもらう

 

それは4コマの絵がかいてあり、その横に文章が書いてあった。

 

 

1コマ目。針と糸の絵。「糸と針は役に立つ。なぜなら共にいるから」

 

2コマ目。花と蜜蜂の絵。世界は美しい。なぜなら花と蜜蜂が共にいられるから」

 

3コマ目。月と星の絵。「暗い中にあっても、月と星は寂しくはない。なぜなら共にいられるから」

 

ラスト。男の子と女の子の絵。僕はもう寂しくない。とても幸せだ。すべてが美し見える。なぜなら、いつもずっと君と共にいられる事を信じているから」

 

うひぇ~!

 

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さらに彼から毎晩!電話があった。

 

しかしさすがの私も、一週間後、夜中2時!の電話に爆発!

 

「君のことが心配なんだ」

 

という彼に

 

I don't want your worry

 

Don't call me again

 

と言って電話を切った。

 

キュワン

 

「私ならそんなにハッキリ言えないな」

 

と言ったが、

 

私は遠まわしに言えるほどの英語力がないんだよ~

 

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それから数カ月して、私は中国系の教会へ行くことがあった。

 

そこで知り合った台湾人の男の子がパーティーへ行こう、

 

と迎えに来てくれた

 

その時さっと渡されたが、一輪の深紅のバラ

 

ぞ~!

 

これって密かなブーム? 

 

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現在の私の感想・・・

 

彼から一生涯忘れられない手紙をもらう…と書いてあるが、

 

全然覚えていない。

 

そもそもこんなふうに男の子にもてた記憶が全然ない

 

これって本当にあったことなのか?

 

いつもの私の妄想じゃないのか?

 

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若いころの私って、こんなんだったんだゾ。

 

 


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