ババア、アメリカ人(元夫)にナンパされる!そしてはじめてのチュウ?
元夫は、ニコニコと笑いながら、話しかけてきた。
そこで、15分ほど、おしゃべりをした。
日本から来たこと、学校のことなど話しただろうか・・・
彼の英語は、先生の英語より、さらに聞き取りやすく、
話をしていて楽しかった。
そのうち、彼が
「もしよかったら、これからお茶でも飲みにいかない?」
と聞いてきた。
えっ、これってナンパ?
しかし、時間はすでに夜の10時!
彼は今、会ったばかりの人。
き、危険だぁ~。でも
「あんたのことよく知らないし、危ないじゃん。」
とは、言えない。
だ、だって・・・なんか、もったいないじゃ~ん!
「ごめんね。門限があるの」
ふと、ナイスな言葉が出た。
やっぱ、私って天才だわ。
すると、彼は
「君のこれからの英語の練習のために、また会えないかな?」
と聞いてきた。
敵もなかなかの策士である。
アメリカに来て、数カ月たつが、英語を話すのは、先生とハウスメイトだけ。
ホストファミリーは、忙しく、ほとんど相手にしてもらってなかった。
後は、ほとんどの時間を日本人の友達と過ごしていた。
なんか、アメリカにいる実感がなく、映画を見ているようだった。
アメリカ人を見ることはできても、触れることはもとより、話すことすらない。
こんな状況で、その誘いは、すっごく嬉しかった。
ちょうど、バスが来た。
彼は大急ぎで、彼の電話番号を書いて渡してきた。
「電話、待っているから」
バスのドアが閉まった。
家の帰り、早速、このことをハウスメイトの韓国人、キュワンに話した。
「一人じゃ怖いから、一緒に会いに行ってくれる?」
彼女は、韓国人の彼氏がいた。
「彼に聞いてみる」
次の日、彼氏は
「だめ!だめ!絶対危ない!」
と大反対だった。
「Micchieeも行くな!アメリカ男子は、原子爆弾より危険だぞ!」
そ、そうなのか?
結局、クラスメイトの日本に女の子たちが興味を持って、
一緒に行ってくれることになった。
総勢、私含めて4人。
初デート?は、4対1で行われた。
「男はオオカミよ」
というが、彼は羊のように、ものすごく穏やかな人だった。
(まぁ、その時は・・・)
そのうち、二人だけで会うようになっていった。
しばらくたった頃、
喫茶店でおしゃべりをしていたら、
彼が、そっと、口を寄せてくる。
私は、彼に惹かれてきていた。
で、でもここでは、ちょっと・・・
「え~い、この世の思い出じゃ!」(意味不明)
とキスした。
口を離すと、彼はまた寄せてくる。
もう頭の中で、ケンシロウ(北斗の拳)の声が鳴り響いてきた。
「アタッ、アタタッ、アタタッ」
やっと、離れたと思いきや、またまたキスしてくる。
「アタタタタタタタタタッ」
「日本は、公共の場では、キスしないんだよ」
と一応言ってみる。
「アメリカじゃいいんだよ」
との返事、そしてまた、
「アタタタタタタタタタタタタタタタッ」
もう、お願い、誰か、ケンシロウを止めて!
30分!!くらいそうしていただろうか、店員がやってきた。
「あの~店内でキスしないでくれます~」
「!!!ひ・で・ぶ~!!!」
私たちは、このヒデブ~事件から、友達から恋人になりました。
現在の私の感想・・・
私の人生は、99%の鬱と1%の躁の状態で、できている。
正常な状態な時はないのだ。
完全にこの時は、躁状態だったんだろうな。
そして、躁状態にやってしまったことを、鬱状態のときに永遠と悩む・・・と。
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